生活保護受給者の方の部屋探し
弊社にはよく生活保護受給者の方の賃貸物件を探しています。御本人が相談にきたり、ケースワーカーさんからお部屋の紹介を依頼されたりといったパターンで部屋探しをします。弊社の数少ない管理物件の中にも生活保護受給者OKという物件もありますが、そのような物件はまだまだ少ないのが現実です。ですから生活保護受給者の方もケースワーカーさんもお部屋探しに苦労しています。もちろん、依頼られた弊社も苦労しますがなんとか条件のいいお部屋を探してあげたいなぁっていっつも思います。
何故、生活保護受給者さんは拒否されるのか?
生活保護受給者の方がなかなかお部屋が見つからないのは、1.大家さんが拒否している。2.管理会社の不動産屋さんが拒否している。からです。拒否する理由は大家さんの場合は亡くなったり家賃不払いだったりというリスクヘッジですね。管理会社は「手続きが面倒くさいから」というのが一番の理由らしいのですが、でもそれって生活保護とか関係なくね?って僕は思うんですよ。生活保護者じゃなくても人間はいつ死ぬか分からないし、家賃の滞納等のトラブルを起こす人は起こす。生活保護を受給している人のトラブル率は一般の人より高いというエビデンスは僕は見たことなくて、それって単なる印象操作なんじゃないか?って思うんですよ。某地元の賃貸を取り扱っている不動産屋さんは、最初から大家さんに「生活保護の人は断った方がいいですよ。」とまで言っているんですよね。なんでだろ?って思うのです。生活保護受給している方は行政から家賃が拠出させているのだから、民間企業で働く人よりむしろ逆に家賃滞納は少ないでしょ。現に数少ない弊社の管理物件で家賃滞納は生活保護の人より一般の人の方が多いんですよね。まぁ生活保護の場合不正受給も多いので「不正をしている人」というイメージがあるのだろうけど、それにしても拒否られ過ぎだと感じています。
そもそも『生活保護』というネーミングが良くない
ネットスラグでは「生活保護受給者」の人を「ナマポ(生保)」と呼んでどこか蔑んでいます。また真面目な受給者の方は生活保護を受けるのを恥ずかしいと思っているフシがあります。たまに、ニュースでお金が無くて餓死したり自死したりする人がアナウンスされますけど僕はなんで生活保護を受けなかったのかと悲しくなります。生活保護は憲法25条の【生存権の保証】に基づき生活保護法によって「健康で文化的な最低限度の生活を保障」されている立派な社会保障制度なんです。語弊が有るかもしれませんが、生活保護も年金も医療費も全部同じ社会保障なのです。それにも関わらず生活保護の受給を「恥」のように思わせる社会がおかしいと思います。行政も生活保護受給のハードルを上げて受給しにくくしたり、受給者に精神的な圧力をかけたりするケースも実存します。要するに生活保護費を削っているんですよね。現に家賃保証も数年前に減額されています。社会保障費に充当すると言っておきながら消費税増税してこのザマです。そもそも『生活保護』というネーミングが良くない。『ライフサポート』とかなんか他にいい名前に変えて欲しいです。
出来る限りの事は致します!
とまぁ~ブログで社会の在り方にモノ申したところで、いますぐに現実が変わることはないので空しいですが、少なくても宅建協会はこうした生活保護者に対する差別的な対応を是正するように努めて欲しいですね。とかく旧体質の業界ですけど是正すべきことはシッカリやって欲しいと思います。まぁいずれにしても、弊社では生活保護者受給者のかたにも喜んでお部屋を貸してくれる大家さんや管理会社さんを諦めずに探すだけです。受給者の方やケースワーカーさんでお部屋を探している方は一度ご相談ください。正直いって現況ではご希望に合うような物件が見つからないかもしれませんが、不動産歴30年超の人脈を駆使して出来る限りのことは致します。また、坂戸・鶴ヶ島・川越エリアで「生活保護受給者の人にも部屋を貸すよ」という大家さんがおりましたらお声がけください。
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