関東大震災から100年
昨日9月1日は関東大震災から丁度100年ということで関東各地でイベントなども催されていたみたいですが、SNSなどでは関東大震災の時の「朝鮮人虐殺事件」についての政治家から一庶民まで多くの意見を散見します。「朝鮮人虐殺事件は無かった」という意見も多々ありますが、保守で右よりも僕でも流石に「関東大震災時の朝鮮人虐殺事件」をなかったとするのは無理があるかなぁって思います。当時は朝鮮人だけでなく朝鮮人と間違われた中国人や地方から来ていた日本人までも被害にあったようです。香川から行商に来ていた日本人9人が殺されるという『福田村事件』は有名で映画にもなっていますね(僕はまだ見ていませんけど)。埼玉県内では『本庄事件』が有名で、以前『本庄事件』を扱ったTV番組をみたことがあります。(画像は本庄市にある慰霊碑)他にも関東一円で関東大震災時における『朝鮮人虐殺事件』の記録が多々残っています。これらを流石に「無かった」というのは無理だと思います。仮に震災時に朝鮮人がどさくさに紛れて略奪をしていてそれに対して自警団が防衛していたという設定だとしても虐殺の事実は変わらないと思います。ただ震災時に「朝鮮人が井戸に毒を入れた」「朝鮮人や社会主義者が暴動を起こした。放火した」などの流言を多くの日本人が信じてしまったのは、日本の敗戦時に朝鮮人による略奪等が行われていて朝鮮人に対する不信感が広く日本人の心に有ったからではないかと個人的には思います。歴史には「事実の歴史」と「認識の歴史」があり、「認識の歴史」は人それぞれなので「絶対的に正しい」という「歴史認識」はないと思います。自分の歴史認識を絶対視しそれを相手の押し付けている限り友好関係は結べません。日韓両国が真の友好関係を結べないのはそれが原因だと思っています。小池百合子東京都知事が関東大震災の朝鮮人虐殺の式典に8年連続で追悼文を送らなかったことが賛否両論言われていますが政治家ならば自身の歴史認識はハッキリと表明すべきだと思います。態度を曖昧にする政治家は信用できません。
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