今時、悪徳不動産業者ってあるの?
今年の春に、「正直不動産」というドラマが放送されたのですが視てました?あのドラマの原作はマンガで僕はマンガの方を読んでいたのでドラマは視ませんでしたが、「本当の事しか言えなくなってしまう不動産屋の話」です。こんなマンガがドラマ化されるということは裏を返せば世間の人達は不動産屋はウソをを言うと思っているということになるのでしょうね。不動産業を生業としている者としてはなんだか切ない気分になります。
本当に悪徳不動産業者っているのか?
「不動産業者=悪徳」みたいなイメージをする人はいまでも多いと思うけど、本当に悪徳不動産業者って存在するんでかね?確かに昔はたくさんありました。というか業界自体が悪徳感丸出しでしたね。僕はこの業界に入って「普通じゃない事」が普通に行われていて結構、カルチャーショックを受けましたからね。なんでそんな風になってしまうかというと昔は不動産会社の情報量とお客さんの情報量があまりにも違いすぎたんですね。業者は情報強者でお客さんは情報弱者。だから不動産業者側は情報を自由に操作することが可能だったのです。そうした情報操作をすることが不法ではないにしろ悪徳感がありますよね。でも今の時代はそうじゃない。業者もお客さんもほんと情報量に差が無いんです。例えば昔の不動産広告は「いかにしてデメリットを隠蔽するか」が主流でしたが現在はそんなことしてもすぐにバレちゃうから逆に「いかに正直に表示するか」という形になっています。昔のようなやり方をやれば立派な「悪徳業者」になってしまいます。ですから今の時代に「悪徳不動産会社」なんてほぼ存在しないと思います。「ほぼ」ですから「僅かに」には存在します。ただし別に不法行為をしているわけではありません。あくまでも「グレーゾーン」の会社ですね。弊社の商圏内にも存在します。面白い事に、そのような業者ほど会社の見た目やHPがキレイで立派そう見えるんですよ。いかにもクリーンで信頼できそうな雰囲気を演出しているんですね。これは本当に昔からそういう傾向があります。このパターンは不動産業界だけじゃなくてあらゆる業界に共通するパターンですよね。
そもそも不動産屋さんはお客さんを騙せない
「不動産屋にだまされた~」っていう人もいると思います。もしかしたら弊社に騙されたってお客様もいるかも知れません。でも不動産の特に仲介業はお客さんを騙せないんですよ。仲介の場合は手数料の上限って決まっているから騙しようがないんですね。建物も自社で施工しているわけじゃないから手抜きも何もないし。ましてや不動産のような高額商品は命令したりお願いしても買ってもらえるわけじゃないしね。僕から見れば、建築業界の方が理解できませんよ。これは体験談だけど全く同じ内容の工事をしているのに建築会社によって価格に3倍の違いがあるんですよ。建築こそ価格は有ってないようなものだと思ってます。不動産が「えび」や「たこ」の定価が書いてある寿司ならば、建築は「うに」や「あわび」のような【時価】みたいなもんですからね(笑)そんなわけで現在では本当の意味での悪徳不動産業者というのは、ほとんどみかけないですね。ただ性格の悪い不動産会社の社長は結構います。(笑)そういう会社さんに共通しているのは「自分の会社だけ儲けたい」っていう基本スペックですね。いわゆる「がめつい」っていうやつです。まぁ確かにお金儲けはしたいけど、あまりにもそれが露骨だとお付き合いたくないです。
でも不動産取引を成功したないなら
そんなわけで今時はよほど運が悪くない限りホンモノの悪徳不動産と出会うことがないから、ある程度は不動産業者の事を信用することが大切です。僕の出会ったお客さんの中にも「騙されたくない」という一心かこちらのいうことを全く信用しない人が何人かいます。もちろん契約にはなりませんでしたが、その後を追跡調査すると逆に高い物件を掴まされたりしてしている方が大半です。あまりにも疑いすぎるとかえって損しちゃうんですよね。不動産会社のスタッフも人間ですから信頼されればそれに応えようとしますから。むしろ信頼した方が不動産取引を成功させる確率は高いというのが僕の経験上の体感です。仲介物件ならばどの不動産会社で買っても同じですからね。物件を選ぶのは当然のはなしですけど、不動産業会社を選ぶもの不動産取引にとって重要なファクターだと思います。
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