株式会社愛和住販
2023年11月12日
不動産コラム
マンション建替えの法律穏和か?
老朽化した分譲マンションの再生について法制審議会の部会の内容がアナウンスされました。区分所有法が改正されれば約20年ぶりの大規模改正になります。現在の法律だとマンションの建て替えは所有者の「5分の4」以上で取り壊しには「全員」の同意が必要なのだけど、改正案では建て替えや取り壊しに必要な割合をいずれも「5分の4」以上として、特に耐震性・耐火性に問題のあるマンションならば「4分の3」以上の同意で可能とする方向で調整しているようです。川越~坂戸エリアにも築40年以上の中古マンションも多数あるので、この改正がどうなるのかは注目です。因みに旧耐震(昔の耐震基準)というのは昭和56年以前に建てられ物件です。正確には昭和56年6月1日以前に建築確認申請された建物で、6月1日以前の建築確認申請の物件は昭和57年築であっても旧耐震です。また今までは居住者がいない空き部屋であってもその所有者も分母に含まれていてましたが、改正案では裁判所の認可があれば所在不明の所有者は分母から除外することが可能になるようです。「5分の4」でもかなりハードルは高いですけど「全員の合意」から比べるとかなりの穏和案になりそうです。共同住宅は管理規約など色々と縛りがありますけど、大勢の人間が同じ場所で暮らしていくためには仕方ないですね。ボクは今回の法改正案には賛成ですがどうなりますかね。
この記事を書いた人
菅野智浩
1963年5月生まれ。おうし座・AB型です。20代前半のバブルになる少し前に不動産業界に入り以来40年足らずの時間が過ぎました。2007年に当社を設立し鶴ヶ島駅前の5坪の店舗で開業した後に現在の社屋を購入して坂戸市に移転しました。実は、独立して社長になることは全く考えていませんでした。そもそも社長業をやれるような資質もなく自信もありませんので。それでも多くの方々の助けをいただきなんとか今日まで会社を運営することができています。小さな会社ですが小さな会社でしかできないこともたくさんあります。お客様の不動産に関する疑問やお悩みを一緒に解決できたらいいなと考えています。いままでも、そしてこれからもよろしくお願いいたします。
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