クロちゃん（仮名）の話。

半月ほど前から我家の庭に猫ご飯をおいています。恐らくノラであろう猫が来るようになったからです。ある夜の事、我が家のちーちゃん（チコ）が外を見て唸り声をあげていたので何だろう？と思ってみてみたら暗闇に二つの光る眼がキラリン。ああこれは野良猫だとすぐに察した僕は早速庭にカリカリを置いたのでした。それから毎日、夕方暗くなってからご飯を用意するようにしていて、毎晩ちーちゃんが唸り声を上げてるという日々が繰り返されています。暗くなってからご飯を上げるのは昼間のうちにご飯を置くとカラスに食べられてしまうから。そして昼間は彼？（彼女？）は姿を見せないからです。警戒心が強い子で僕も最初の光る眼以外に目撃したのは逃げていく後ろ姿を2回見ただけです。正直、どんな子か分からないけど闇夜にとけて黒っぽいのでクロちゃんと呼んでいます。

最初は、カリカリだけあげていたのですが途中から我家のニャンズが食べないレトルトフードも置くようにしたら、毎晩レトルトはキレイに完食していきます。カリカリは少し残しますが、残りのカリカリは朝になってカラスが完食していきます。最初の頃は、来ない日もあったのですが、最近はようやく「ここには食べ物が毎日ある」って分かったのでしょうか毎晩来てご飯を食べているようです。猫が苦手の人にとっては餌やりは迷惑だとは思うのですが、僕の自宅はそれほど住宅が密集していないし、たくさんのノラが来るわけはないので多分クレームは来ないと思っています。仮にクレームが来ても餌やりはしちゃうと思います。もう冬で寒いじゃないですか。こんな寒いなかお腹を空かせているノラを放置できないんですよ。実は車にもいつも猫エサを置いているんです。コンビニ駐車場や公園でノラを見つけた時のためのモノです。「1回だけエサをあげても意味がない」という意見もありでしょうけど、その時だけでもお腹がいっぱいになった方が放置するより全然イイと僕は思うんですよね。本当は保護したいんですけど、そういうわけにもいかずせめてご飯をあげるようにしています。

野良猫の寿命は３～５年と言われています。一般的な飼い猫の平均寿命は１４年だそうです。飼い猫と比べると遥かに短い。過酷な世界に生きているんですね。日本には野生の猫なんていません。誰が捨てた猫だったり捨て猫が生んだ子供だったりがノラになるんですね。つまり人間が野良猫を産みだしているんです。野良猫には何の罪もない。何の罪もないのに捕まれば保健所に連れていかれたり、仲には虐待されて命を落とす子もいます。猫などのペットを飼う時には最後まで面倒を見るという覚悟を持って迎え入れて欲しいと思います。ちなみに我家の、まる・ネロ・チコは保護猫です。