なかなか家が買えない人達
最近では少なくなりましたが、もう何年も住宅探しをしてるお客様に遭遇することがままあります。1~2年探しているという方から10年目からずっと探しているというツワモノにも時々出会います。このクラスになるとベテラン不動産営業マンよりも相場を知り尽くしていて、家を買うのは諦めて家を売る側になった方がいいのではないか?と本気で思います。また長年住宅を探している人はすでに住宅購入が目的ではなく、物件見学が趣味と化しているように思えてきます。(笑)僕の35年の不動産キャリアの中で、契約まで一番長く時間がかかったお客様は最初の出会いから3年8カ月でした。もう、こうなると契約の時にはお客様というよりも友達ですよね。もちろん、こういったお客様はレアケースなんですけどね。
悩む気持ちはよ~く分かります
なかなか住宅を購入できない理由は、ぶっちゃけ言えば『決断力が無い』のひと言なんですが、僕にはその気持ちがよ~く分かります。というのも、僕もモノを買う時には悩んで長考するタイプなんです。衝動買いなんか、酔っぱらっている時かマリンスタジアムに行っている時くらいしかしません。それ以外はじっくりと考えます。じっくりと考えた末に欲しかったモノの半分以上は購入しません(笑)。要するに必要が無かったということなんですね。不動産場合は金額が大きいから余計に悩みますよね。その悩みの種は概ね「住宅ローンは支払っていけるのか?」と「もっと安くていい物件が出るのではないか?」だと思います。そして、なかなか家を買えない人は後者の「もっといいモノが・・」と考える人が多いようです。
住宅購入は結婚と同じ
僕は「住宅購入は結婚と同じ」だと思っています。理想を上げたらキリがないけど、自分の器量を度外視して高望みしても無理なんです。住宅を購入する時も理想はたくさんあると思うんですよ。でも予算ってものが有るじゃないですか。だいたい、お客様の希望に満足する物件は、お客様の予算の1.5~2倍の価格の物件なんです。3000万円の予算のお客様は、4500~6000万の物件を見れば必ず気に入りますが実際は買えないんですよね。僕も結婚するなら昔なら内田有紀や山口智子、いまなら有村架純や広瀬すずが希望ですけど完全に予算オーバーじゃないですか。それを望んでいたら一生結婚は無理ですよね。住宅も同じです。じゃぁどうすればいいのかと言えば自分の条件に優先順位を付けて半分くらい条件に合致したら思い切って購入するのがいいと思いますね。不動産歴30年の僕も住宅買う時はそうしました。でもね、条件半分でも自分の家を持つと嬉しくて買ってよかったなぁって思うんですよ。ええ、もちろん僕の妻は広瀬すずではありませんけど大満足しています。( ー`дー´)キリッ
激安物件なんてないんです
あと、相場よりもかなり安い値段の『激安物件』の出待ちしている方もたまにいますが、正直いっちゃうと「そんな物件買えません」もちろん稀に『激安物件』はありますよ。でもそんな物件を一般のお客様が購入できることはまずありえません。何故なら、そういう物件は一般のお客様に回る前に不動産業者が買い取っちゃうからなんです。売る人にとっても相場より安く処分するなら一般の人に売るより不動産業者に買い取ってもらった方がメリットがありますからね。だから『激安物件』の出待ちをするだけ無駄なんですね。とはいっても、今は昔と違ってそこまで『激安』なんてありませんよ。競売物件だって昔のような『激安』なんて無い時代ですから。ともあれ、不動産はほとんどの人が一生のうち一番高い買い物となります(大金持ちは宇宙に行ったりしますけど)ですからよく考えることは大切です。『じっくり考えて決断する』ということですね。じっくり考えて決断と言えば、FA宣言した日本ハムファイターズの近藤の決断はまだですかね?マリーンズに来て欲しいけど不動産営業マンの如く「決断待ち」です(笑)
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