原発政策の大変換

政府が今後の基本方針として原発を最大限利用するという方針を打ち出しました。福島第一原発事後からこれまでも方針からの大変換です。何といっても新規原発の建設。そして新設や増設の方向に舵を切ったことが一番の大変換ですね。賛否両論ありますが脱炭素と電力の価格を含めた安定供給などを考えると現状ではリスクを最低限に抑えて原発に移行していかないと現在の日本の電力政策の根本的な問題は解決しないだろうと思います。今の時代に電気が使えないことはあらゆる面で死活問題ですからね。僕は人類が進化を遂げた二つの要因は、「火」と「電気」だと思っています。人類は「火」を扱うことが出来るようになって進化し、その後「電気」を作れるようになって第２の進化を遂げたと思っています。「火」から「電気」に代わったようにやがては「電気」に代わる何かを人類は手に入れるでしょうがそれまでには相当の時間がかかるでしょうからその間は「電気」に頼って生きていかなくてはなりません。ですから「電力」の安定供給は必要不可欠であり、原発に頼るのは現状では致し方ないというよりほかにいう事はありません。

とはいえ、あの福島第一原発の事故は忘れることはできません。僕の父方と妻の母方はともに福島県の出身でいまでも福島県に多くの親戚がいます。ですからいまだに当時の悲惨な状況を覚えています。両家とも原発から離れた中通りエリアなのですがそれでも放射能汚染で数年間は大変な苦労をしました。福島県は海も山も湖もあって、水も米も果物も酒も美味しくて本当に素晴らしい所なのですが原発事故から数年は風評被害などもあっても県民は本当にいろいろな面で苦しい時期を過ごしています。もちろん僕や妻の親類もそのような苦労をしています。そういう姿をリアルに見て知っているので今回の政府の原発方針に対する大変換については反対ではないけど、二度と同じような過ちを犯さないようにしっかりやって欲しいと切望します。それにしても電気料金高いですよね。